総合消化便分析

臨床検査会社として30年以上の実績を持ち、300種類を超える検査を提供しています。

300種類の検査

総合消化便分析

  32項目- 検査可能検体:便、尿、血清、スワブ(口腔)、ラクツロース呼気

検査項目のご案内


消化機能を理解する

消化管内にはおよそ300〜1000種類の細菌が存在します。また、これらの細菌は消化、栄養摂取、病原体からの防御、免疫系等の発達に重要な役割を果たします。消化管には主に2つの機能があります。まず一つは、体の成長と機能のために重要な栄養素を消化吸収することです。もう一つは、有害物質、腸管腔内の抗原、微生物が血液中に侵入することを防ぐバリアとしての機能です。

胃腸機能に関連する症状

腹痛 倦怠感
アトピー 食物アレルギーと過敏症
自閉症 消化管癌
口臭 頭痛
膨満感 炎症性超疾患
意識混沌 IBS(過敏性腸症候群)
化学物質過敏症 消化不良
セリアック病 多発性硬化症
皮膚疾患 関節リウマチ
便秘 統合失調症
うつ症状 潰瘍
下痢 体重減少

CDSA4+(総合消化便分析)

サンプルレポートを表示

この検査では、胃、腸、消化器官の健康状態を理解するのに役立ちます。 この特殊な便分析では、消化/吸収、代謝、膵臓機能、炎症マーカー、腫瘍/潰瘍マーカー、有益細菌のバランス、病理学的細菌(共生細菌)、酵母(カンジダアルビカンス)、寄生虫、蠕虫検査、抗生物質感受性検査などが含まれます。 iPATH社には30項目以上の腸内環境検査があります。

消化および代謝

便の形状、色および脂肪球を評価します。便中に存在するでんぷん、野菜および肉の繊維から消化と吸収に関する情報が得られます。感染症、抗生物質の使用、膵機能不全および食物の咀嚼不足の結果として、異常が発生する場合があります。さらに、血液、赤血球、白血球の存在も報告されています。血液の存在は、消化管出血、IBD(炎症性腸疾患)または寄生虫を示す場合があります。便のpHについての検査も行われ、有益細菌のバランス、吸収不良、食事因子に関する情報が得られます。

膵機能

膵臓は、私たちが摂取する食物内の栄養素を分解する消化液と酵素を産生します。膵臓は、栄養素の消化に重要な役割を果たしますが、膵酵素レベルの低下の症状には腹痛、下痢、腹部膨満および食物不耐性などがあります。酵素レベルの低下は、骨粗鬆症やビタミンおよびミネラル欠乏、または糖尿病患者の血糖管理が悪化する可能性があります

炎症:IBD(炎症性腸疾患)とIBS(過敏性腸症候群

便中カルプロテクチン検査により、IBD(炎症性腸疾患)とIBS(過敏性腸症候群)を鑑別することができます。カルプロテクチンは、サイトカン様性質を持つ抗微生物タンパク質で、炎症所見を示す血液細胞である好中球内に高濃度に存在しています。このタンパク質から、好中球の遊走、つまり炎症を客観的に測定できます。特に便中のカルプロテクチン量を分析することにより、消化管内の炎症度を評価できます。また、カルプロテクチン・マーカーは患者に対して内視鏡検査を行うかどうかの決定支援、疾患活動性の監視、治療効果の観察、およびIBD再発の予測などにも最適です。

有益細菌および病原性を示す可能性のある細菌

微生物叢が食物の消化、ビタミンおよび短鎖脂肪酸生成、免疫系の発達など、多くの身体機能に関係しています。また、多くの場合、微生物叢は宿主を病原体の定着や感染から保護しています。ただし特定の状況においては、微生物叢の「正常な」部分と考えられていた細菌が原因で疾病になる場合があります。したがって微生物叢の正しいバランスを維持することが健康にとって重要です。特定の微生物の数だけでなく、それらが消化管のどこに存在するかも重要です。乳酸菌やビフィズス菌などの「有益細菌」の欠乏は、クレブシエラ、シトロバクター、エルシニアなど、通常は非病原性と見なされている微生物の異常増殖につながる場合があります。通常、これらの共生酵母菌または細菌株が問題を起こすことはありませんが、それらの増殖が抑制されないと、消化管の炎症、リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症)、さらには免疫異常などにつながる場合があります。結腸から小腸に大量の細菌が異常に移行する症状、「SIBO(小腸内細菌異常増殖)」もまた健康上、多くの問題を起こすことがあります。人体には、胃と小腸内の細菌数を減らすメカニズムがあります。たとえば、消化管の蠕動運動、胃酸および小腸、肝臓および膵臓内の抗体含有体液などです。しかしながら、これらのシステムが正常に機能していないと、細菌は消化管を上行し、単糖類を発酵させ、ガスや有害な中間体を放出します。鼓腸疲労感、頭痛、食物過敏症などの症状や健康上の問題が発生する可能性があります。

酵母菌および寄生虫

酵母菌が異常増殖すると様々な健康問題につながります。酵母菌はすべての人の消化管内に存在しますが、有益細菌と有害微生物の比率が崩れたときに問題が発生します。全身性カンジダ感染症は、様々な症状が現れるため、疾病状況が複雑となる慢性疾患患者においては原因検索の契機となります。酵母菌の異常増殖に関連する症状には、集中力低下、月経前症候群、疲労感、食物過敏症、IBS(過敏性腸症候群)、膀胱炎および筋・関節痛などがあります。

寄生虫感染もまた腹痛、拒食症、血便、下痢、疲労感、IBS(過敏性腸症候群)、嘔吐など、様々な症状や状態を引き起こす可能性があります。寄生虫の存在により、これらの健康障害が様々な形で現れます。たとえば、栄養素の吸収不良、有益細菌のバランスの崩壊、消化管上皮の炎症の悪化などです。

セリアック病(Celiac disease)

セリアック病は、遺伝的素因のある人において、食事グルテンが原因となり起きる小腸の自己免疫疾患です。以前は稀な疾患(人口の0.03%)と考えられていましたが、最近では、西洋諸国および発展途上国の0.5~1%の人にこの疾患があると推定されています。セリアック病の典型的な症状は、下痢、便秘、腹痛、鼓腸および吸収不良です。しかしながら、セリアック病の患者の多くに、疲労感、口腔潰瘍、皮膚炎、骨粗鬆症、不妊および心筋症など、消化管症状以外の症状が現れる場合があります。また、無症状または軽微な症状の潜在性セリアック病も存在します。セリアック病は骨粗鬆症、貧血、消化器癌などの合併症を長期的には引き起こす可能性があるため、早期の診断と管理が重要です。

ピロリ菌、胃炎、消化性潰瘍および胃癌

ピロリ菌(Helicobacter pylori)は胃の粘液層に感染、存在しているらせん状形体の細菌です。ピロリ菌感染の多くは無症状ですが、胃炎、消化性潰瘍および胃癌のリスクの増加に強く関係しています。

ピロリ菌感染は侵襲的検査(内視鏡)または非侵襲的検査によって診断されます。生検を伴う内視鏡検査は、特異度および感度が非常に高いですが、費用がかかり、高い侵襲性が問題です。便中ピロリ菌検査は、単純かつ非侵襲的であり、そして感度と特異度の高い検査(89-94%; 89-95%)です。この検査では現在存在する感染を検出できるため、血清ピロリ菌検査よりも優れています。さらに、この検査を利用することでピロリ菌除菌療法の成功を確実に行うことができます。

結腸直腸癌

毎年、世界中で100万人が大腸癌 (CRC)と診断されています。これは癌関連の罹患率および死亡率の主な原因で、診断から5年以内に40~50%の患者が死亡しています。CRCの早期発見が生存率の向上につながる可能性がありますが、標準的なスクリーニング検査である大腸内視鏡検査の侵襲性と費用から、この予防的なスクリーニング検査を受ける患者数が減少しています。便中腫瘍M2‐ピルビン酸キナーゼ (T-M2ピルビン酸キナーゼ )は、患者のCRCをスクリーニングできる簡便な非侵襲性検査です。T-M2ピルビン酸キナーゼは、腫瘍細胞などの増殖性の高い組織において高濃度で存在する酵素です。この酵素は解糖経路での反応を触媒し、ATP(エネルギー)生成を増大させます。T-M2ピルビン酸キナーゼは、増殖細胞から血流中に放出されます。腺腫および結腸直腸癌の場合は、便にも放出されます。便中のT-M2ピルビン酸キナーゼの検出は、CRCのマーカーとなります。便中レベルは、疾患の進行に伴い増加し、手術後は低下することが示されています。

細菌性病原体に対する抗生物質感受性

細菌性病原体が存在する場合、CDSA4+検査では自動的に病原体に対する感受性の高い抗生物質を検査で探し出します。これにより、医師はその特定の細菌性病原体を根絶する可能性が最も高い抗生物質を選択できます。


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