Home / ホルモン検査

臨床検査会社として30年以上の実績を持ち、300種類を超える検査を提供しています。

300種類の検査

ホルモン検査

  92項目- 検査可能検体:唾液、24時間尿、尿、乾燥尿、血清、乾燥血

検査項目のご案内


ホルモンを理解する

加齢によるホルモンの変化

我々のホルモンは20代でピークとなり、その後は加齢に伴い、ゆっくりと減少していきます。一般に30代半ばで、男性、女性ともにホルモンバランスの変化による体調の異変を感じ始めます。どれだけ健康的な生活をしていても、ホルモン低下や変化は避けることは出来ません。ほとんどのホルモンは加齢とともに減少するのです。もし、一部のホルモンが急激に減少したり、バランスを崩した場合、それ以外のホルモンも効果的に働くことが出来なくなり、健康を損なうことに繋がります。今日検査されている代表的なものに、プロゲステロン、DHEA、テストステロン、アンドロステンジオン、エストロゲン(エスラジオール、エストロン、エストリオール)、コルチゾール、メラトニンなどがあります。

ホルモンバランスが崩れると、様々な不快な症状が現れます。それらの症状は、あなたの身体になにか異常がおきていることを教えてくれます。
女性の症状
男性の症状
それぞれのホルモンレベルが適切であれば、身体は安定します。バランスを失った時に、慢性疾患やがん、心臓疾患、骨粗鬆症などを誘発するのです。ホルモンレベルをコントロールすることで、健康レベルも向上します。年を重ねるにつれ、いかにホルモンのバランスをとるかが健康を維持する上で重要となります。

真のホルモン“鍵”だけが、細胞機能をコントロールする細胞の“鍵穴”に合致するのです。非天然ホルモンや合成ホルモンなどは、同じドアを開けたり、スイッチを入れたり出来ません。天然ホルモンだけが唯一細胞をコントロール出来るマスターキーを持っているのです。

天然ホルモンと合成ホルモンのどちらを使用するか?

ホルモン補充療法では、常に天然のホルモンを用いてホルモンのバランスをとることが最善です。天然ホルモンとは、自然の植物から抽出されたもので、身体が造りだすホルモンと構造式が全く同一のものをいいます。構造式が同一であるということは、内因性ホルモンと同じ生理反応をもたらします。そのため我々の身体は速やかに天然ホルモンを認識することができます。ホルモンは特定の受容体に作用することで、各細胞に指示を出すため、もし化学構造式や分子構造が異なれば、その指示は異なるものになり、ときには逆効果になる可能性もあるのです。

天然ホルモンは、ホルモンの減少に伴う症状や様々な健康問題に対して安全に使用することができます。一方、合成ホルモンは我々の身体が作り出すホルモンとは異なった構造式をもっています。このためターゲットとなる受容体に結合することが難しいのです。部分的にホルモン活性が似るように化学構造を変換させた製剤では、副作用が生じる場合があります。天然ホルモンは自然なものですが、最適なホルモンレベルに到達するためには適切なホルモンを選択し、適切な用量を用いることが重要であるため、処方箋が必要です。ホルモンを投与する際は、体内の自然なホルモン産生とバランスに近づける必要があるのです。ホルモン補充療法は病気の予防に使用され、病気自体を治癒させるものではありません。

血液、唾液、尿を介したホルモンの測定

医師は検体検査の結果と症状をもとにホルモンレベルを観察し、生理学的に最適なレベルになるように処方量を調整しています。ホルモン検査は、血液、唾液、尿を用い、それぞれの検体検査に一長一短があり、得られる情報が異なります。NutriPATH社ではこれらの検体を用いた92項目の検査が可能です。
92検査項目
ホルモンバランスを最適なレベルに再調整し不快な症状を取り除き、 適切な範囲に保つために、体内で産生されるホルモンに加えて天然ホルモンを補充することが重要です。 治療の目標は、ピーク時の健康状態と同じ体内のホルモンバランスに近づけることです。利用する検体(血液、唾液、尿)は、医師が確認する内容によって異なります。

血液検査

血液検査は、補充された外因性ホルモンではなく、体内で自然に産生される内因性ホルモンの不足や過多を調べる際に用られ、エビデンスに基づくものです。 血液検査の歴史は長く、ホルモンレベルのベースラインは確立されています。しかし、血液検査では1日の中で起こるホルモン分泌の変化については測定することができません。血清を用いたほとんどの検査では、現在血中に存在するホルモンの値を知ることができますが、これは組織が実際に使用するホルモンの値を反映していないのです。血液中を循環するほとんどのホルモン(95%-99%)は、運搬タンパク質、アルブミン、赤血球等と結合しており、不活性です。唾液検査は非結合ホルモン(遊離ホルモン)を測定するので、経皮、経口、膣剤、ステロイドホルモンを補充している患者の場合、より正確な結果が得られます。ホルモン補充療法をモニタリングする場合、血液検査では変化が見られないケースでも、唾液検査では著しい上昇が見られる場合があります。血液検査では、組織中の外因性ホルモンの濃度が反映されないからです。そのため、血液検体を利用したモニタリングではホルモンの過剰投与になりやすいのです。血液検体が不可欠な検査項目もありますが、多くの場合、唾液検査、尿検査の方が適していると考えられます。唾液ホルモン分析に関して、査読された600以上の研究が発表されており、科学的に証明されています。

経皮プロゲステロンホルモン剤は唾液検査で上昇を確認できるが血清検査を通じてはほとんど変化がみられない

唾液検査

単純な唾液検査は、体内を循環している非結合ホルモン(遊離ホルモン)を測定するための理想的な検査です。これらのホルモンは、体内で見られるホルモンの5%未満にすぎません。これらのホルモンは分子量が小さく単純拡散により唾液に入ることができますが、タンパク質結合ホルモンは分子量が大きいため唾液腺膜の通過が制限されます。これは、微量の唾液ホルモンを測定するためには、高い検査精度を必要とします。このような精度の高い検査を行うことでより正確なデータが得られ、それぞれの患者に対しより適切なホルモン投与をプランすることができます。ホルモンへの反応は個人差があるため、患者ひとりひとりの身体に合うようカスタマイズされたホルモン投与を受けることが重要です。

唾液ホルモン値は多くの場合、ホルモン過剰症またはホルモン欠乏症の特定の症状と関連しています。ホルモンに関する学術研究および、実際にホルモン療法を行なった臨床研究により患者の唾液ホルモン値と報告されていた症状に明らかな相関があることがわかっています。
女性の症状
男性の症状
唾液ホルモン値の基準範囲は、無症状の健康な25~35歳の生理学的基準範囲に基づいて設定されています。 目標は、患者のホルモン値を適切な範囲に戻し、感じている不快な症状が消える「スイートスポット」を見つけることです。 ホルモンの過剰投与により不快感や、消えていた症状がぶり返すことがあり、これは避ける必要があります。

唾液検査を利用することのもう1つの大きな利点は、さまざまな時間に検体を簡単に採取することができ、非常に有用なホルモン情報が得られるという点です。例えば、女性ホルモン検査において、月経周期が不規則な女性は、異なる日にエストラジオールとプロゲステロンの値を測定する必要がありますし、ストレスホルモン検査では1日のうち決められた時間に4回コルチゾールを測定する必要があります。唾液検査は患者にとって痛みのない非侵襲的検査であり、いつでも自宅で採取できるためこのような検査ができます。このような情報がなければ、医師は推測に基づいて治療戦略を立てる他ありません。

唾液ホルモン検査サンプルレポート

尿検査

尿検体は、成長ホルモンなど、夜間睡眠中に分泌されるホルモンを検査するのに好ましい方法です。主要なホルモン(エストロゲン、プロゲストゲン、アンドロゲン、コルチゾール、メラトニンなど)とその代謝産物両方を評価することで、ホルモンがどのように体内で分解されているかを見ることができます。 体内で適切に分解されないホルモンは、乳がんや前立腺がんなど、特定のがんのリスクを高める可能性があります。身体に必要なホルモンは使われた後代謝され必ず副産物が生まれますが、これが体内に蓄積すると上記のように健康に悪影響を及ぼす可能性があります。尿検査により、その代謝副産物が正しく体外へ排出されていることを確認することができるのです。